ハードウェアセットアップ|OptiTrackマニュアル クイックスタートガイド#01

OptiTackマニュアル
クイックスタートガイド#01

ハードウェアセットアップ

キャプチャーエリアの準備

最適なトラッキング結果を得るにはキャプチャ環境を準備し、クリーンアップする必要があります。
カメラの視界を妨げるような不必要な障害物を取り除きます。また、屋内での撮影時には窓を遮光カーテンなどで閉じ、日光の侵入を最小限に抑えてください。


モーションキャプチャカメラからのLED照明が反射してしまうので、システムを反射率の高い床材が使われたフロア上に設置することは避けてください。どうしてもそのようなフロアに設置する場合はラバーマットなど反射率の低いものを使用し反射してしまう領域を覆ってください。反射する素材、または照明機能を備えた機器などは、不要な反射を避けるために、反射しない素材で覆うか、取り除く必要があります。

適切なキャプチャを行うためのチェックポイント

  1. 周囲の光、特に太陽光やその他の赤外線光源を最小限に抑える。
  2. エリア内の不要な障害物を取り除き、キャプチャボリュームをクリーンにする。
  3. 領域内の反射物をテーピング、または覆う。

カメラ / デバイスの接続

カメラの配置と向きの調整

光学式モーションキャプチャシステムは、各カメラからの複数の2D画像を利用し、2D画像上で一致する3D座標を計算または再構成します。最良のトラッキング結果を得るためには、対象としているキャプチャエリアを各カメラが別々の方向から撮影できるよう配置する必要があります。
配置例に示すように、キャプチャボリュームの周りを一周するようにカメラを配置し、ボリューム内のマーカーが少なくとも2台のカメラから常に見えるようにします。カメラを安定した構造物(トラスシステムなど)にしっかりと取り付け、キャプチャ中に動かないようにします。三脚やカメラスタンドを使用するときは、安定した位置に設置してください。
カメラを配置した後、キャプチャが行われる主要な領域でカメラの視野が最も多く重なるように各カメラを向けます。キャリブレーション後にカメラの位置が動いた場合は、再キャリブレーションが必要です。カメラのコネクター部分などへの損傷や落下などを防ぐために、USBケーブル付属のマジックテープはカメラ側のケーブルに使用してください。 

配置例
カメラクランプを使用してカメラを取り付けます
一般的に対象とするボリュームで視野が重なるように各カメラを向けます。

レンズフォーカス

正確で安定したトラッキングデータを得るためには、すべてのカメラのピントが対象としているキャプチャボリュームに対して正確に合わされていることが非常に重要です。
これは、キャプチャ対象とカメラの距離が近い場合や非常に広いエリアでのキャプチャの場合に特に重要です。一般的なトラッキングの用途では無限遠にピントを合わせることで問題なく動作するはずですが、それでも各カメラのピントを確認することは大切です。

カメラのピントを確認または調整するには、ターゲットとしているトラッキングエリアにマーカーをいくつか配置します。
次にカメラをRawGrayscaleモードに設定し、露出の設定を上げてから、キャプチャボリューム内の再帰性反射マーカーの1つをズームし、画像の鮮明さを確認します。画像がぼやけている場合はカメラの焦点を調整し、マーカーが最も鮮明に映る点を見つけます。

ピントが合っていない
ややピントが合っている
ピントが合っている