キャプチャー|OptiTrackマニュアル クイックスタートガイド#06

OptiTackマニュアル
クイックスタートガイド#06

キャプチャー

キャプチャボリュームを調整し、スケルトンを定義したら、キャプチャの準備は完了です。
画面下部のControl Deckで、暗い赤色の録画ボタンを押すか、Liveモードのときにスペースバーを押すことで、レコーディングが開始します。
録画中、録画ボタンは明るい赤色で点灯します。録画ボタンをもう一度クリックして録画を停止すると、録画されたテイクファイル(*.tak)が、現在選択されているSessionフォルダに保存されます。テイクが保存されると、キャプチャの再生、再構築、編集が可能になり、追加の分析や3Dソフトウェアで使用するために様々な形式でデータをエクスポートすることができるようになります。

 

スケルトンをトラッキングする際は、Tポーズでキャプチャを開始および終了することが有効です。これにより、必要に応じて後処理でスケルトンを再作成することができます。

データの後処理

データ編集

テイクをキャプチャした後。記録された3Dデータとその軌跡は、Edit Tools PaneにあるData Editingツールを使用して後処理することができます。Data Editingツールは、信頼性の低い軌跡の削除、選択した軌跡のスムージング、欠けているマーカー位置(ギャップ)の補間などの後処理機能を提供します。3Dデータを後編集することで、トラッキングデータの品質を向上させることができます。

一般的な編集手順

  1. Takeのフレーム全体を見て、どのフレームとマーカーをクリーンアップする必要があるかを把握します。
  2. Labeling Paneを参照して、各マーカーのギャップの割合を調べます。
  3. オクルージョンやミスラベリングが生じているマーカーを選択してください。
  4. Graph View Paneのフレームを見て、軌跡のギャップを調べます。
  5. フレームのギャップごとに、選択したマーカー位置の近くの同じマーカーだと予想されるunlabeledマーカーを探します。unlabeledマーカーが存在する場合は、適切なマーカーラベルを再割り当てしてください。
  6. 各ギャップの軌跡の両端をトリムするには、Trim Tails機能を使用します。ギャップに隣接する数フレームはトラッキングエラーが発生する可能性があるため、トリミングします。これはオクルージョンのある軌跡を補間するための準備です。
  7. 埋められるギャップを見つけて、Fill Gaps機能を使用して、隠れたマーカーを補間します。
  8. アセットをResolveして、編集したマーカーデータからSolveを更新します。

マーカーラベリング

Motiveでは、キャプチャされたマーカーは3D座標に再構築されます。再構築されたマーカーは、それぞれのマーカーを識別するためにラベル付けされる必要があります。ラベル付けされたマーカーの軌跡は、個別にエクスポートすることも、ターゲットの動きをトラッキングするために使用することもできます。

リジッドボディとスケルトンに関連付けられたマーカーは、自動的にラベル付けされます。リジッドボディマーカーとスケルトンマーカーは、Liveモード(キャプチャ前)とEditモード(キャプチャ後)の両方で自動的にラベル付けすることができます。
後処理でMarkerSetアセットとLabeling Paneを使用して個々のマーカーに手動でラベル付けすることもできます。また、マニュアルラベリングツールを使用してラベリングエラーを修正することもできます。

 

  • オートラベリング
    対応するアセット定義を使用して、リジッドボディマーカーとスケルトンマーカーのセットに自動的にラベル付けします。
  • マニュアルラベリング
    Labeling Paneを使用して個々のマーカーに手動でラベルを付け、MarkerSetやリジッドボディ、スケルトンアセットで定義されたラベルを割り当てます。
Unlabeled Markerは白色で表示されます。色の設定はApplication Settingから調整できます。
スケルトンマーカー Constraints Paneからマーカーとスティックの色が変更できます。
リジッドボディマーカー Propertiesからリジッドボディの色が変更できます。

データのエクスポート(出力)

Motiveは、再構築された3Dトラッキングデータを様々なファイル形式でエクスポート出来ます。エクスポートしたファイルを他のパイプラインにインポートすることで、キャプチャデータをさらに活用することができます。
Motive:TrackerではCSVおよびC3D、Motive:Bodyは加えてFBX、BVH、およびTRCがサポートされています。

 

  1. トラッキングデータをエクスポートするには、エクスポートするテイクを選択してExportダイアログウィンドウを開きます。
  2. このダイアログウィンドウは、[File]タブ→[Export Tracking Data]からアクセスするか、
    Data Management Paneからテイクを右クリック→[Export Tracking Data]でアクセスします。
  3. Motive、またはMotive Batch Processorを使用して複数のテイクを選択してエクスポートできます。
    Exportダイアログウィンドウでは出力するデータのフレームレート、測定スケール、およびフレーム範囲を設定できます。
  4. ファイルを出力する前にGraph View Paneでフレーム範囲を選択して指定することもできます。Exportダイアログウィンドウでは、各ファイルフォーマットに対応したオプションが用意されています。
MotiveのExportダイアログウィンドウ。出力形式に対応したエクスポートオプションが一覧表示されます。

データストリーミング

Motiveは、トラッキングデータをリアルタイムで外部アプリケーションにストリーミングするための複数のオプションを提供しています。トラッキングデータは、LiveモードとEditモードの両方でストリーミングできます。

 

ストリーミングプラグインは、Autodesk Motion Builder、Visual3D、The MotionMonitor、Unreal Engine 4、3ds Max、Maya (VCS)、VRPNに対応しています。
これらのプラグインは弊社ダウンロードページからダウンロードできます。

 

その他のストリーミングオプションについては、NatNet SDKを用いることで、カスタムクライアントおよびキャプチャデータをストリーミングするサーバーアプリケーションを構築することができます。一般的なモーションキャプチャアプリケーションはリアルタイムトラッキングに依存していますが、OptiTrackシステムはサードパーティのパイプラインにストリーミングする場合でも、極めて小さな遅延でデータを配信するように設計されています。
ストリーミングプロトコルに関する詳細な説明は、それぞれのプラグインやSDKに同梱されているPDFドキュメントに書かれています。

Motiveから他のアプリケーションにデータをストリーミングすることが可能です。