“モーションキャプチャーシステムとゲームエンジンの連動によるリアルタイム表現を追求する”

[For J-LODlive] 2021.7.25| Showcase / nene「Welcome to the new world LIVE」

導入の目的

アミネワークスの企業理念である『コンテンツへの「思い」を「テクノロジー」で具現化したい』を実現するためには、現実世界の人とシステムを連動させるためにモーションキャプチャーシステムを持つ必要があった。このシステムにおいてOptiTrackは重要な役割を果たしている。これによって、テクノロジーを駆使したコンテンツ制作、さらに制作のためのサービス、ソリューションの提供までもが可能になるからだ。

技術力のあるアミネワークスならではの活用法

アミネワークスでは一般的なモーションキャプチャー収録に加え、ハイエンドの映像制作にも携わりながら、ワークフローの改革を進めている。コロナ禍の影響があり、当初計画したペースでは検証が進まなかったものの、半年ほどでライブ配信を実現することもできた。その過程においても、モーションキャプチャー技術の活用はきわめて有効だった。
  • 絵コンテがなくても、mocap studioで直接プレビズを制作できる
  • バーチャルカメラを使うことによって、モーションデザイナーやアニメータでなくても、映像の設計図ができる
など、技術的な利便性が高まったことで、時間の短縮も可能になり、新しい制作手法の可能性が広がっている。

パフォーマンスをダイレクトに映像化

複数人を同時にキャプチャーするライブコンテンツにおいては、アクター1人に対してオペレータが1~2人付き、顔や指をコントロールする手法が広く使われているが、その結果、機材やスタッフの数が増えてしまうという問題がつきまとう。アミネワークスでは、演者の演技力をダイレクトに映像に組み入れたいという思いから、全身・指・表情をキャプチャするだけではなく、音声も同時にワンボタンでRECするシステムを開発して運用している。

今後の展望

バーチャルキャラクタとリアルな演者とのセッションをリアルタイム配信できる環境を作り、その方式を普及させていきたい。そのため今後は、スタジオの収録エリア拡大と、レコーディングスタジオを併設するXRスタジオの整備も検討することになるだろう。

私たちは「バーチャルパフォーマーズⓇ」というバーチャルアーティスト運営の仕組みを持っており、2人(シンガーとダンサー)で1人のキャラクタを作って、オンライン配信のトライアルを続けている。2021年7月25日には、オンラインでのバーチャルライブを実施することに成功した。これを起点として、様々なコンテンツのバーチャルライブ制作を進めていく。例えば、からだの動きと声を別々の人物が担当しているにもかかわらず、あたかも一人のキャラクタが話し、踊り、歌っているように感じさせることができる、そういう技術を目指している。

バーチャルライブイベントシステム

アミネワークスでは、ゲームエンジンを活用したライブイベントの企画制作から運営までをワンストップで行っている。独自の照明技術を活用したLANTARNAというバーチャルライブ会場システムでは、プロモーション等の既存イベントを仮想空間に置き換えて、キャラクタデータを実装することで、短期間でバーチャルライブイベントを制作、実施することができる。ご興味のある方は、是非私たちにお声をおかけください。

https://www.lantarna.com/

211201_4

🄫Amineworks

211201_5

ユーザー紹介

株式会社アミネワークス

代表取締役社長
大内勝憲氏

使用システム

カメラ:

PrimeX17W (Prime22の旧モデル) 18台

ソフトウェア:

Motive:Body3.X Unlimited

その他:

Insight VCS

Prime Ⅱ Core(PRIME3の旧モデル)

COBRA GLOVES 3ペア

Spice ヘッドマウントカメラ(BUNSHIN HMCの旧モデル)

1mm以下の精度で人や物の3次元位置姿勢をトラッキングする光学式モーションキャプチャーシステムです。
指の長さを自動調整しながら計測するQuntumGlovesや、AIが搭載されており動かせば動かすほど精度が上がるPrime3といったフィンガーキャプチャーグローブがあります。
総量280gの超軽量フェイシャルキャプチャー用HMCです。ワイヤレスは6Gで通信することができます。